突然起こる恐ろしい病気
さっきまで元気に過ごしていた人が、突然死に至る可能性がある恐ろしい病気として認識されているのが心筋梗塞です。
心筋梗塞は中年以降の人に多い病気として考えている方も多いですが、比較的若い年齢の方も発症する可能性がある病気とされています。
しかも、心筋梗塞を発症した方のうち約半数はそのまま亡くなっていると言われていますので、決して簡単に考えてはいけない病気なのです。
決して他人事の病気だと考えずに、心筋梗塞の前兆や治療方法として知っておきたいことをご紹介します。
異変があったら要注意!
心筋梗塞は冠動脈に動脈硬化が発生して血栓ができて徐々に血流が滞ることで心筋細胞が壊死して最悪の場合は死に至る恐ろしい病気です。
ある日突然発症するため、予見するのは難しいと考えている方もいますが、いつもと異なる体調の変化を少しでも感じた場合には心筋梗塞の前兆かもしれないのでしっかり検査を行うことが大切です。
心筋梗塞の前兆とされているのが、不整脈や動悸、息切れ、心臓付近の不快感や痛み、冷や汗、吐き気などです。
これらの症状は典型的な心筋梗塞の前兆とも言われているため、症状に心当たりがある方は早めに病院に相談をして適切な検査を実施してください。
何らかの異変が見つからなかった場合でも、医師によっては心筋梗塞が進行していることを見逃している可能性もありますので、遠慮なくセカンドオピニオンで他の病院で再検査を実施してみることをおすすめします。
医師から問題ないと言われた場合でも、実際には心筋梗塞の症状がジワジワ進行して体を蝕んでいる可能性が高いのです。
検査結果で問題がなくても前兆と思われる体調の変化がある場合には、絶対に我慢をせずに心臓に詳しい医師に診察してもらうことをおすすめします。
治療方法
心筋梗塞は今までに感じたことがないような強烈な胸の痛みを感じることが大きな特徴です。
恐らく前兆として慢性的な胸の痛みを感じている方も多いはずですが、その時とは比べ物にならないくらい強烈な痛みを伴います。
心筋梗塞が疑われる場合はとにかく早い処置を行うことで命が助かるか否かの分かれ目になるため、速やかに救急車を呼んでください。
場合によっては心筋梗塞により心臓が痙攣してポンプとしての役割が停止する心室細動を併発することも考えられます。
この場合は心臓が動いていない、つまり命に関わる状態になっているので速やかに心臓を蘇生させる心臓マッサージなどが必要になります。
もし近くにAEDが存在している場合には電気ショック療法により心臓の蘇生が成功する場合もあります。
その後の治療については医師の診断により緊急手術などが実施されます。
無事に蘇生できた場合は薬物療法や心臓のリハビリなどが行われて退院を目指すことになります。