美味しく栄養も豊富な「牡蠣」の危険性

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美味しくて栄養豊富だけど危険を伴う?

栄養豊富な食材として知られる牡蠣を食べるのを毎年楽しみにしているという方も多いです。
焼き牡蠣やカキフライなど様々な食べ方を楽しめますが、注意しなければいけない場合もあります。
美味しく栄養も豊富な牡蠣の危険性について確認しておきましょう。

食中毒になるリスク

牡蠣を食べる際に注意しなければいけないのが、食中毒を引き起こす可能性があることです。
必ず食中毒になるとは限りませんが、安心して口にできる食べ方を心がけなければいけません。

牡蠣によって引き起こされる食中毒として多いのがノロウイルスです。
感染力は強いという特徴があるものの、体力がある方はあまり症状が出ないまま自然治癒するそうですが、体力が弱っている人は場合によっては命の危険を伴うほど症状が悪化することもある恐ろしい食中毒です。
潜伏期間は24時間から48時間くらいと言われており、食中毒の中では比較的潜伏期間が長いという特徴もあります。

他にも腸炎ビブリオが原因になる場合もあり、感染者の中には死亡例も多い恐ろしい食中毒とされています。
魚介類から感染する食中毒であり、比較的暑い時期には注意しなければいけません。
腸炎ビブリオの場合は感染してから12時間くらいで発症する可能性が高いと言われています。

食中毒を予防する牡蠣の食べ方

牡蠣は食中毒になるリスクが高いと言われていますが、正しい食べ方を実践するなら決して怖い食材ではありません。
正しい知識を持っていることが豊富な栄養をたっぷり補いながら、食中毒を予防することに繋がります。

市販の牡蠣を確認してみると、生食用と加熱用という種類の違いがあります。
生食用はしっかり滅菌洗浄が行われており、食中毒を引き起こす原因菌を取り除いているため生で食べても問題ないように処理されていますが、加熱用に関してはしっかり加熱調理をしなければ食中毒を引き起こす可能性があります。
くれぐれも加熱用として販売されている牡蠣を生のまま食べないように気をつけてください。

生食用とされている牡蠣でも、体力が弱っている方や小さなお子さんや高齢者はできるだけ避けた方が良いです。
きちんと処理されているとはいえ、生食をするからには食中毒の原因菌が潜んでいる可能性はゼロだとは言い切れない面もあるため、体力に自信がない場合にはしっかり加熱調理をしてからいただきましょう。

加熱調理は85度以上で1分以上熱を加えるのがポイントで、賞味期限をしっかり守るようにしてください。
手軽に調理したいという場合は、電子レンジで殻付きのまま5~6分加熱するだけで簡単に食べごろになります。
そのままいただいても良いですが、ポン酢やレモンをかけていただくと格別な美味しさになります。