夏休みといえばラジオ体操が当たり前だった
夏休み、朝早くから起きて近くの学校や公園に集まりラジオ体操を行って、それから最後に6年生のリーダーからラジオ体操の出席シートにハンコをもらう、というのが定番でした。
現在は、こうした夏休みのラジオ体操も地域によって、朝早くから音がうるさいなどの理由から行われない所もありますし、以前よりもずっと短い期間だけラジオ体操を行うという状態になっています。
しかしこのラジオ体操、実はとても理にかなった運動で、全身くまなく動かす事の出来る素晴らしい運動なのです。
現在でも商店街でラジオ体操を流して気軽に運動してもらう取り組みや、職場で朝必ず行うという所もありますし、運動会などで最初にラジオ体操を行うという学校もあります。
ラジオ体操は第一から第三まであり、通常、第一体操のみ行うという所が多いのですが、ラジオ体操第一はたった3分14秒という実に短い時間の運動です。
でも短いからこそしっかりできますし、お子さんから高齢者まで幅広い年齢層の方が運動できる理想的な体操なのです。
ラジオ体操でどのような効果があるのか
ラジオ体操は誰でもできる運動ですが、しっかり行うと汗ばむくらいの運動です。
誰でもできる簡単な動きが多いと感じますが、腕、足、首、背中、さまざまな関節を伸ばし、全身の筋肉を利用出来るように作られているのです。
そのため、ラジオ体操を行う事で筋肉や関節がきれいに伸びて、血液の流れも正常になり新陳代謝も向上する事から、脂肪燃焼効果も期待できる運動です。
年齢を重ねるごとに体を動かす機会が少なくなりますが、体を動かす機会が少なくなると、筋肉が縮み、背中が猫背になる方が多くなります。
ラジオ体操にはその名の通り「背伸びの運動」が含まれており、背中の骨、筋肉をぐっと伸ばし、曲げることで、しゃきっと背筋の通った背中の維持にも役立つといわれています。
横にぐぐぐっと曲げたり、後ろにぎゅーっとそったり・・・ラジオ体操をしっかり本気で行ってみると、こんなに体を動かす体操だった?と思うくらいで、ずっと運動をしていなかった人にとっては、少々きつい・・と感じる位の運動なのです。
気持を入れて本気でラジオ体操第一から第三までやると息が上がるくらいです。
しっかりラジオ体操を丁寧に行う事で、全身のストレッチになりますし、内臓への刺激のある動きもありますので、腸の活動をサポートする効果も期待出来、ダイエット効果があるのでは?という意見もあります。
かっこつけずに真面目に丁寧にやること
小学生から中学、高校となるとだんだんと周りの目が気になり、カッコつけるようになるのでラジオ体操などまじめにやらなくなりますし、大人も、今さらラジオ体操なんて・・・とだらだら行う方もいます。
でもしっかり行わないと「自分がそん」します。
体を伸ばす、関節を広げるという関節や筋肉のストレッチであり、大きく肺に酸素を取り込みながら行う有酸素運動でもあります。
真剣にしっかり取り組めばちょっとした筋力トレーニングを行っているような感覚です。
特にラジオ体操を社会人の方が行う、また家庭の中で行うという事なら、仕事や家事の合間にリフレッシュもかねて昼間、脂肪燃焼効果を促せる時間帯、「午後3時」くらいに行う理想的です。
毎日継続的に行う事が目的ですから、無理なく、心地よく楽しく行う事を心がけましょう。