湯治でストレス解消、心をほっこりさせましょう
現代人は何かと忙しく、常にストレスがたまった状態という方も多いですし、仕事が忙しいという事はなくても、子どもの事、夫の事、家庭の事等精神的に気忙しいという方も少なくありません。
そんな時、ふと日本人の頭に浮かぶのは、「温泉でもいってのんびりしたいなー」という気持です。
湯けむりの上がる温泉にのんびり浸かりながら、露天風呂などで景色を楽しみながら、ゆったりとリラックスして温泉を楽しむというのはストレス解消となります。
古くから温泉は日本人の心のよりどころとなっていて、病気や怪我という場合にも利用しますが、精神的にゆったりしたいと思う時などに、利用される方が多いです。
こうした温泉の効能を利用し、心と体の調子を整えるということを「湯治」と呼び、古くから日本人は温泉をうまく活用し体の不調を正常にしてきたのです。
心身の状態を整えるという事が目的の湯治
温泉にはその泉質によって様々な効果があるといわれていますが、その効能を利用し病気を改善する、怪我の治りを促進する等、いわゆる温泉療法を行うために、温泉場に宿泊しある程度の時間をかけて楽しむのが湯治です。
温泉旅行と違う所は、2週間前後、温泉地に宿泊し自分が治したい病気、怪我の治療や回復のために温泉を利用するという事です。
そのため、湯治に利用する温泉場の泉質、効能などをよく理解しておくことも必要ですし、どのように温泉にはいることがベストなのか、湯治場の方々によくお話を聞くという事も大切な事です。
温泉の効能と利用方法を理解するということ
湯治で大切なことは、どのような目的で温泉を利用するのかという事を明確にしておくという事、またその目的に沿って、どのような温泉の効能を選ぶかという点です。
地域によって温泉は泉質が違い、医学的に体にいいとされている温泉の療養泉については、そこに含まれる成分が9つの泉質に分類されています。
この泉質によって適応する症状、利用して効果が期待できる怪我や病気などにも違いがありますので、泉質別の療養泉について理解しておくという事も大切なのです。
また温泉の利用法ですが、温泉を楽しむという事のほかに、湯治で毎日、また1日に数回入るという事なら、なおさら、マナーとして知っておくことが必要な事もあります。
まずはお湯につかる前に、心臓から一番遠い所、足先にお湯をかけ、次に腰、胸というように徐々に心臓に近い方へかけ湯をします。
かけ湯は10杯程度行い、これによって湯に体を慣れさせることができ、またお湯に入る前に自分の身体の汚れもある程度落とす事が出来ます。
いきなり肩までつからずに、最初は半身浴を行いお湯を体になじませてから、肩までゆっくりつかりましょう。
熱めの温泉の場合、肩までつかるとのぼせてしまう事もありますし、上半身、特に心臓疾患などをお持ちの方は、胸辺りまで沈める程度にしておく方が安心です。
1日3回程度入浴するということが限度といわれていますし、1回あたり長く入りすぎると湯あたりを起こすこともあります。
水分補給をしっかり取り、温泉を有効に利用しましょう。