肩甲骨を柔らかくして肩こりを治そう

肩こり

肩甲骨はとても重要な働きをしています

背中の上にある大きな骨、この骨は左右に羽のように広がり、腕をあげる、下げるなどの腕を動かす際に連動し、自由に肩を回したり、何かの作業をするとき、常に稼働しています。
自由に腕、肩を動かせるようにサポートするのが肩甲骨という部分です。

この骨は、直越胴体「体幹」とはつながっていない骨で、鎖骨だけでつながっているため、よく見ると宙に浮かんでいるような骨なのです。
浮いているといっても何かにつながっていないとキープできないのですが、これは筋肉によって支えられています。

背骨と菱形筋と呼ばれる筋肉が、肩甲骨を背中側に大きく出ないように調整し、その周囲の他の筋肉が上がり過ぎ、下がり過ぎを修正します。
修正以外、肩甲骨を動かすときには、肩鎖と呼ばれる関節も共に稼働していて、かなり複雑な要素を持っているのです。

年齢を重ねると肩甲骨周りの動きが悪くなったり、腕の可動域が狭くなったりしますが、肩甲骨をつなぐ筋肉が弱くなる、また関節の動きが鈍くなる等から、動きが悪くなるのです。

肩甲骨の周囲が硬くなると起きる健康被害

腕を動かすためにはどうしても肩甲骨を動かす必要がありますが、よく考えてみると、パソコンを打ったり、食事を作ったり、日常生活の動作の中で肩甲骨を大きく動かすという事はほとんどありません。
一般的に手を前にした状態で肩が内側をむく姿勢が多いのです。
パソコン、デスクワークなどの動き、姿勢を考えてほしいのですが、どの場合もずっとその同じ姿勢から動かないのです。

筋肉というのはものすごく怠け者で、少しでも動かずにいるとなえる場所なので、病気になってベッドの上にいると歩くのもつらくなります。
同じように肩甲骨は日常生活の中であまり動かす事がない場所なので、「固まってしまう」事もあるのです。
肩甲骨を日頃からぐるぐる回すなどすることで肩こりを解消で来たり、その周辺の筋肉の血行もよくなりますので、ある程度動かすという事も大切なのです。

え?顔がたるむ?背中に肉が付く?

肩が内側に向いたような格好で同じ姿勢でいる、つまり猫背の状態が長く続くと顔のたるみなども起ります。
女性は胸の重さがありますので、どうしてもその重さに大胸筋が引っ張られてしまい、肩付近で像棒筋という筋肉が盛りあがってしまい首が短く不恰好に見えてしまいます。

胸も下向きになりますし、肩甲骨が固まるという事は、人の見た目も左右するので、しっかりと姿勢よくすること、また肩甲骨を回す運動を継続的に行うという事が必要なのです。

更に、どうしてここに関係するのか?と思ってしまいますが、実は下腹が出ているという人は、肩甲骨が固まっているという人が多いのです。
猫背の状態では常に屈んでいるという状態になるので、腹筋が弱くなり、腹筋が弱くなると体を支える事が出来ないので背中が丸くなる・・・という悪循環になり、この状態で腹筋が弱くなるとお腹がぽこっと出てしまうという状態になるのです。